土人形

土人形は、粘土を型や手びねりで成形し、その多くは焼成して素焼きにしたものを素地とします(一部、焼成せず乾燥させただけの土人形もあります)。その素焼きの素地に、貝殻の粉を原料とする白い塗料=胡粉をかけ、泥絵具で彩色した人形です。素焼きに釉薬をかけてさらに焼成する「陶器」とは異なり、土の素材感が残る素朴な雰囲気が特徴です。 土人形はおよそ400年前、京都の伏見人形から始まったとされ、それが日本各地に伝播して地方独特の土人形が作られるれるようになりました。江戸・明治時代から何代も型を受け継いで、現在も郷土玩具として製作されている土人形はとても貴重なものです。
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