雑司が谷仕事場作り日記

●2006年8月〜実店舗開店までの約3ヶ月間のドキュメンタリー。お店を持ちたい方のご参考になれば幸いです。

●一番古い記事から読んでいくと進捗状況がわかります。
>> https://tabineko.ocnk.net/phone/diary-detail/101?category=4

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ででーんとやってまいりました、わがPower Mac G4


これまで代打を勤めていたシェル型 iBookは自宅へ戻り、仕事用のディスプレイ(ポストイットだらけ!)を設置。臨戦態勢。本当はこれを期にOS Xに入れ替えればよいのだけど、当分落ち着くまではOS 9でまいります。(ソフト買う金がないだけっていうハナシも)


ファックス、スキャナー、プリンターも運んできて設置。電脳部門はコードだらけでえらいことになっております。でもコード整理って結構好きなんです。モールつけたり、ビニタイでまとめたり。
  

レジがやってきた。カウンターの上に鎮座。


現金→→→3Yen 57Sen ?


イロハニホヘトチリヌルヲ……なにやらおかしなダイヤルが。使い方は不明なり。


什器製作ももう少しで完了、本日の材料はこちら。


板っきれの角を落として、道穴をあける。
  

本日の大家さんの差し入れ。バナナ。


DIY教室はじまりはじまり。箱を組む。


木材の角にヤスリをかけてから、木ネジの位置を決めてキリで下穴を開ける。埋め木でネジを隠すため、8mmのダボ穴も切っておく。


木ネジでしっかりと留めていく。


底の角材は補強です。底抜けしないように。


2階の内装で余ったベニヤを、底板に使う。サイズを測って鋸で長方形にカット。


箱ができましたー。


フタを蝶番でつける。幅900、奥行き450mmの大きなフタなので、今回はピアノ蝶番を3つ使ってみる。


できましたー。


オイルステインで塗装。これで終わりではありませぬ。


座面に一人用の畳を2枚。実はこの畳のサイズに合わせてベンチを作ったのでありました。


この一人用の畳は、福岡の畳職人さんのオリジナル。縁に使っているのは柳宗理デザインのファブリック。小さいながらも、い草のよい香りがする。ご来店の際にはぜひお掛けください。
  

次の製作のラフスケッチを元に、木取り図を書いて板橋のドイトへ。


自分の車で運んできた。


こまごまとした金物も。こういう小さなパーツがないと、作業が進まない。


自宅から持ち込んできたものもいくつかある。これは元我堂にも置いていた、子供用の机と椅子。どこに置くかは未定。


5年ほど前にオークションで落札した振り子時計。自宅では音がうるさくて飾っていただけだったので、ようやく日の目を見ることに。


昭和30年代ぐらいに作られた小さな水槽。友人の久保田くんから買った。可愛らしくとてもいい雰囲気です。(久保田くんが、じゃないですよ)


水が馴染んできたのでメダカを入れた。水槽が小さいので5匹だけ。住み心地はどうかな?
  

あれ?今日もハタナカさんがいる、と思ったあなたは鋭い。週末の連休に出勤となったため、代休として水・木がお休みになり、2日連続で来てくれたのだ。えらいぞー。

というわけで、昨日切ったベニヤをボンドで貼り合わせて固定したあと、お馴染み白いペンキで塗装。もうおわかりですか。


ハタナカさん作、デスクトップスタンドでございます。ペンだけじゃなく、電卓、メモ帳、ポストイット、印鑑など、何でも立てられます。


私の方も、各パーツを組み立てて棚をひとつ。


パソコン机の横に設置。


右と同じ化粧ベニヤで、背板を貼る。(ちょっとスキマあり、えへ。)


バックヤード側から見るとこうなってます。商品を入れる紙袋や手提げ袋をストックする棚。天板にはレジを置く。


これは以前書いたラフスケッチ。イメージ通りになってきましたー


今日はもうひとがんばり。杉の板材、長いの2本と短いの2本。


こんな風に木ネジで留めます。


竹竿を渡して。


物干し台の完成。ここに手拭いをずらっと並べます。


それから、ドアを黒く塗った。元はブロンズ(ノブの部分の色)だった。本当は木製のレトロなドアに付け替えたいところだけれど。
  


水曜日、ハタナカさんがやってくる日。なにやら難しい顔をして、板を切ったり測ったりしております。


なぜなら、私がこんないいかげんなメモで図面を渡して、「今日はこれを作ってけろ」と言ったからであります。


でもハタナカさんなら大丈夫。ほーら、ちゃんとサイズ通りにベニヤをカットしております。さてさて、何ができるのでしょう?


夜になって、北区十条へ。ハタナカさんと私が以前勤めていた会社の友人Yさんが、ドッグカフェバーなるものを9月1日に開店したという連絡をいただき、ドッグカフェバーとは何ぞや?と興味津々、2人で訪ねた。


会社を退職後、ひんぱんにYさんの家に押しかけては、彼女が作るおいしい料理を食べまくっていた。ハタナカさんと私は“料亭Y”と呼んでいた。調理師の免許を取ったと聞いて、てっきり渋めの小料理屋のような雰囲気の店を開くものと思っていたら、ドッグカフェバーである。

人には思いがけない縁がするすると物語のようにつながっていくことがあるので、Yさんにも私たちの知らぬ間にきっとそんな出来事があって開店に至ったのだろうと思う。久しぶりに会ったYさんはお肌ピカピカ、実に生き生きとした顔で出迎えてくれた。もうそれだけでよかった。料理はYさんらしく、散歩途中の犬が駆けずり回っていても、いいよ、うん、いいよ。と許せる。しかし犬の目というのは切ないものですね。

 ドッグカフェバー Marchen(メルヘン)
 東京都北区十条仲原3-8-4
 TEL:03-3905-1155
 営業時間:19時~24時※
 ※ペットショップ併設で、昼間はカフェとして営業
  夜間はお酒も飲めるカフェバーとなります

犬連れの方も、そうでない方も、近在の方はぜひ訪れてみてください。犬用のクッキーやグッズも揃っていました。
  

自宅でサラウンド用に使っていたスピーカーを取っ払ってきて、仕事場のメインスピーカーとする。つけてくれたのはもちろん、「IT・電気・オーディオ」担当。配線も、モールを使って美しく仕上げてある。“配線”とか“電源”をいじるだけで、楽しくて仕方ないらしいオタク体質。


左右の天井に付いた。


音楽は私のipodから。左下の小さいのはデジタルアンプ。右はラジオチューナー。CDプレイヤーも加わる。オーディオ機器はすべて「IT・電気・オーディオ」担当の私物を拝借。


私の方は棚その5に着手。これはカウンターの天板。


側板と背板。


棚板4枚。木材にヤスリをかけ、色を塗って乾かすのにまる1日。
  

棚その4の続き。板をコの字に組む。


桐箪笥の上置きにサイズを合わせてあるので、はめ込みます。


鬼瓦の底に、滑り止めのゴムを貼って…


左右各2個ずつ棚の上に置き、さらにその上に2×4の板を置いて完成。ショーウィンドウの前で、手拭いを並べる予定。

棚・その4の製作。これは簡単なので気が楽なのだ。まずは板にペンキを塗って乾燥させる。


母より、大量の雑巾用タオルが届く。お店なんだから汚れた雑巾を使っていてはならぬ、という心遣いなのだが、家中のいらないタオルを全部送ってこられてもさ。ありがたいのだが置き場に困る。
  

棚の裏側に細い板を取り付けて、欄間を蝶番で留める。


ジャジャーン。


取り出したるは障子紙、のり、刷毛。欄間に貼る。


出来上がった棚を、よいこらせっ!っとパソコン机の上に載せると、あーら、ぴったり!(ちゃんと測って作ってるからぴったりでないと困る)


さらに外側を化粧ベニヤで覆って、釘で打ち付ける。パソコンの目隠しになると同時に、机と棚を一体化させる。


棚の部分は商品を飾る。


裏側はこんな風になっている。


成り行き上、欄間が開くのだが、我ながら意味は不明。ここから突然「いらっしゃいませ!」とか言われたらお客さんが驚きます。

昨日色を塗った板を組み立てる。


ちょっと背が低めの棚です。まだ完成じゃない。


さらにこんなパーツと


先日洗っておいた欄間を使いますよ。


あっ、なんだこれは!?


鬼瓦、4個。自転車通勤の途中に屋根職人さんの家があり、直接話をして、不要になった瓦をわけていただいた。解体した家から外してきたもので、汚れをタワシで洗ったところ。どこに使うかは、のちほど。
  

トイレにタオル掛けをつける。棒はその辺にあったやつで。


棚・その3の制作。またまた側板を白く塗る。


棚板はこげ茶で4枚。


棚作りに疲れた(飽きた)ので、照明をつけてみました。


大家さんの今日の差し入れはなんと。あの群林堂の大福でございます!興奮して握りしめたせいか、若干つぶれてあんこがはみだしてますが、おいしかった~元気出ました。
  

脚を取り付けるための「座金」を天板につける。


くるくる回していくだけで、簡単に脚が付く。


4本、つきました


机、完成。天板のカットしてある部分は、諸々の配線を通すためのもの。


早速パソコンを置いてみる。iBook、またまた出世。


ちょっとは事務所っぽくなってきたでしょうか。


床に広げて置いていた道工具や塗料などを、ハシゴ脇の棚へ移動。なんだか男前な眺め。
 
9月だ。早くも1ヶ月が経ってしまった。当初、1ヶ月ぐらいで何とかここで仕事を始められるかも、と思っていたのに、まだまだ先が見えない。考えれば考えるほど、やることがありすぎてクラクラする。目の前のことを1つ1つ片付けていくしかないよなぁ。


「IT・電気・オーディオ」担当の同居人が、2階の配線をきれいに整理してくれた。すごい地味~なところなので、別に写真で紹介しなくてもいいかと思っていたら、「ぜひに。」と同居人より念を押されたので、一応。


見てもちっとも何だかわかりませんが、「ぜひに。」とのこと。


ここは剥き出しになっていたFケーブルがあぶないので、コンセントボックスで隠したところ、だそうです。


私の方は、次の製作へ。パソコンを置く仕事机を作る。天板は飲み物のコップなど載せることもあるので、水に強いブライワックスで塗装。机の脚は白く塗ることにする。
 

大きな重~い荷物が届く。中身はいずれまた。


こんなのも届く。なんでしょうかねぇ。


木材も届く。次の棚作りの材料。


昨日ハタナカ嬢がヤスリをかけていた側板に、ペンキを塗る。色はオフホワイト。


こっちは棚板。600×300mmが6枚。やはりヤスリをかけて角を落としてから、濃いこげ茶のオイルステインで塗装。


パソコン周りの家具の図面。これから右端の高さ1820mmの棚を組み立てていく。


まずは側板に天板と底板をつける。


棚板止めは金属のダボで。ダボ用の穴をドリルで開ける。側板を貫通してしまわないようにドリルに印をつけておく。


こうなります


もう一方の側板を木ネジで取り付ける。


棚板をダボに載せて、裏側に補強の背板を打ちつけて完成。

今日は再びハタナカ嬢が手伝いに来てくれた。作業台の天板にブライワックスを塗ってもらった。

>> before 1


>> before 2



奥行きが浅い左側には脚の支えがないので、余っていた材木を使ってブレ止め。これで重いものを載せても大丈夫。

午後、電気工事の業者が来る。店舗スペースの蛍光灯(2カ所)を外し、ペンダント照明が取り付けられるシーリングに交換してもらった。


みみずく、喜んでます


乳白ガラスがいい雰囲気


棚・その2にとりかかる。バックヤードで、プリンターやスキャナー、オーディオなんかを載せる棚。ハタナカ嬢が木材にヤスリをかけている。このあとペイント。

自宅の事務所で使っていたエレクターを運んできた。今までは在庫のストッカーを載せていたもの。




こちらでは作業台の足として使うのだ。高さも85cmぐらいで、作業しやすい。天板の板は、やはりドイトでL字型にカットしてもらったラワンベニヤ。左側にはハシゴがあるので、奥行き30cmにして通りやすくしてある。左角も体に当たらないように、自分で切ってしまった。


バックヤードのハシゴ裏にもスチール書棚を設置。工具とか消耗品とか掃除道具とか、雑多なものを置く予定。
26日は再びドイト板橋志村店へ、木材などの買い出し。次に作る棚の図面を引いて、板取り図(大きな板からどのようにカットするかを指示する図面)を書いて持っていく。たいへんだけど、自分の思い通りの棚が作れるので面白い。


28日。先日完成した棚を吊る。一人では無理なので、今日は同居人に手伝いに来てもらった。棚自体がかなり重いため、トグラーという特殊なネジを使って、大きな棚受を6本使った。がっちりとくっついたぞ!


少し引いて見るとこんな感じ。


1つ出来たらまた次の仕事。古い欄間のそうじ。2枚あります。


民家から外してきたままらしく、汚れがひどいので洗剤で洗う。こういうのを「組子細工」と呼ぶのだが、木を組むのにボンドを一切使っていないのだ。木の形状でバランスを取って、お互いが支え合っている。すごいなぁ。隙間の1個1個を、歯ブラシを使って丁寧に洗うこと3時間。めちゃめちゃキレイになった。


夕方になって、スチール書棚が4本届く。すぐに組み立てて、3本は2階の廊下に設置。ここは在庫のストックに。

本日も大家さんの差し入れ、全開です。おやつに困らないどころか、晩ご飯まで賄えてしまいそうです。一人でノロノロやっているのを不憫に思っていただいてるみたい。ありがたや~。


バックヤードの棚、組み立て終わる


白く塗りました

昨日ハタナカ嬢がヤスリをかけて1度目のペイントをしていってくれた回転本棚。2度目のペイントをして仕上げた。色はやさしいクリーム色。


こんな風にぐるぐる回ります。